
英語を勉強していると、「though」をどこに置けばいいのか迷うことはありませんか?
実は、「though」は置く位置によって意味とニュアンスが変わります。文頭に置けば「〜だけれども」という接続詞、文末に置けば「〜だけどね」という柔らかい補足になります。
この記事では、「though」の基本の意味から、although・even though・despiteとの違い、ビジネスや日常での実践的な使い方まで、例文つきでわかりやすく解説します。読み終わったら今日から使えます。
目次
「though」の基本:2つの品詞と意味
「though」には大きく2つの使い方があります。
- 接続詞:「〜だけれども」「〜にもかかわらず」という逆接・譲歩を表す
- 副詞:「〜だけどね」「でも」という補足・留保を文末で添える
この2つの使い方を混同しないことが、「though」を使いこなす第一歩です。
置く位置で変わる!文頭・文中・文末の「though」
文頭の though(接続詞)
文頭に置く場合は接続詞として機能し、「〜だけれども」という譲歩を表します。「although」とほぼ同じ意味ですが、「though」の方がカジュアルな響きです。
Though it was raining, we went for a walk.
→ 雨が降っていたけれども、私たちは散歩に出かけました。
Though the presentation was long, it was very informative.
→ プレゼンは長かったけれども、とても有益でした。
文末の though(副詞)── 最もよく使われる口語表現
ネイティブが最もよく使うのが、文末の「though」です。「〜だけどね」「でも」「とはいえ」という軽い補足・留保のニュアンスを添えます。
前の発言に少し付け加えたいとき、角を立てずに別の意見を示したいときに自然に使えます。
A: That movie was amazing!(あの映画最高だったね!)
B: Yeah, it was good. A bit long, though.
→ うん、よかったよ。ちょっと長かったけどね。
It was a difficult decision. I'm glad I made it, though.
→ 難しい決断でした。でも、決断してよかったと思いますけどね。
I'm really busy right now. I can help you later, though.
→ 今はすごく忙しいんです。後でなら手伝えますよ。
▶︎文末の「though」は、「でも〜」と言いたいことを、逆順でやわらかく添える表現です。日本語の「〜けどね」「〜とはいえ」に近いイメージです。
文中の though(副詞的挿入)
カンマで挟んで文中に挿入する使い方もあります。「しかし」「もっとも」というニュアンスで、文の流れに軽い逆接を加えます。やや上級者向けの表現です。
The project was challenging, though rewarding.
→ そのプロジェクトは困難でしたが、しかしやりがいのあるものでした。
I like the color, though I prefer a darker shade.
→ その色は好きですが、もっとももう少し濃い色の方が好みです。
though・although・even though・despite の使い分け
though と although の違い
この2つは意味がほぼ同じですが、フォーマル度と使える位置が異なります。
【although:やや丁寧・書き言葉向き・主に文頭】
Although the project was challenging, we completed it on time.
→ プロジェクトは困難でしたが、期日内に完了できました。
【though:カジュアル・日常会話向き・文末にも使える】
I enjoyed the movie. The ending was a bit confusing, though.
→ 映画は楽しかったよ。でも結末はちょっとわかりにくかったけどね。
⚠️ 「although」は文末に副詞として使うことができません。文末で「〜だけどね」と言いたいときは、必ず「though」を使います。
though と even though の違い
「even though」は「even(たとえ)」が加わることで、驚きや強い強調を示します。普通の譲歩なら「though」、予想外・驚きがあるなら「even though」と使い分けましょう。
【though:普通の逆接】
Though it's a little cold, I'll go for a walk.
→ 少し寒いけれど、散歩に行きます。
【even though:強い驚き・強調】
Even though he was very tired, he continued working.
→ とても疲れていたにもかかわらず、彼は仕事を続けました。(普通は休むはずなのに、という強調)
💡 軽い逆接には「though」、「それでも〜した」という驚きを強調したいときに「even though」を使いましょう。
though と despite / in spite of の違い
「despite」と「in spite of」は品詞が違います。「though」は接続詞(後ろに節が続く)、「despite / in spite of」は前置詞(後ろに名詞・動名詞が続く)。
【though:後ろに「主語+動詞」の節が続く】
Though the weather was bad, the event was a success.
→ 天気が悪かったにもかかわらず、イベントは成功しました。
【despite:後ろに名詞・動名詞が続く】
Despite the bad weather, the event was a success.
→ 悪天候にもかかわらず、イベントは成功しました。
【in spite of:despite と同義】
In spite of his efforts, he failed the exam.
→ 彼の努力にもかかわらず、試験に落ちました。
- ⚠️ 「despite of 〜」は誤りです。「despite」は単独で前置詞として使います。「despite of」とは言わないので注意しましょう
まとめ比較表
although → ややフォーマル・文頭のみ・節が続く
though → カジュアル・文頭/文中/文末・節が続く
even though → 強い驚き・強調・節が続く
despite → フォーマル・前置詞・名詞・動名詞が続く
in spite of → despite と同義・前置詞句・名詞・動名詞が続く
ビジネスで使える though の実践例
「though」は、相手の意見を尊重しながら、懸念点や別の視点をやわらかく伝えるときに特に役立ちます。直接的な否定よりも印象が柔らかく、建設的な会話につながります。
提案への懸念を示すとき
The new strategy seems promising, though I have some concerns about the timeline.
→ 新しい戦略は有望そうですが、スケジュールについてはいくつか懸念があります。
That's an interesting idea, though I'm a little concerned about the budget.
→ 面白いアイデアですね、ただ予算の点が少し気になります。
条件付きで同意するとき
I agree with your point, though we might need to reconsider the budget allocation.
→ おっしゃる通りですが、予算配分については再検討が必要かもしれません。
The proposal is solid, though we should gather more data before deciding.
→ 提案はしっかりしていますね。ただ、決定の前にもう少しデータを集めるべきかもしれません。
進捗報告で補足するとき
We are on track to meet the deadline, though we faced a minor technical issue last week.
→ 期限には間に合いそうです。ただ先週、小さな技術的問題に直面しました。
Customer feedback has been largely positive, though a few users reported minor bugs.
→ お客様からのフィードバックは概ね良好です。ただ数名からバグの報告がありました。
フィードバックで改善点を伝えるとき
Your presentation was very clear, though adding more visuals could make it even stronger.
→ プレゼンはとてもわかりやすかったです。ただ視覚資料を加えると、さらに良くなると思います。
You did a great job on the report, though the conclusion could be a bit more concise.
→ レポートは素晴らしい出来です。ただ結論はもう少し簡潔にできるかもしれません。
日常会話で使える though の表現
日常では、文末の「though」を使うだけで会話が自然になります。ポジティブなことを言った後に「でも〜」と一言添えたいときの定番表現です。
It was a good movie. A bit long, though.
→ いい映画だったよ。ちょっと長かったけどね。
I like the new café. The coffee was a bit bitter, though.
→ あの新しいカフェ、好きだよ。コーヒーはちょっと苦かったけどね。
I didn't expect to see him there. It was nice, though.
→ 彼に会うとは思わなかったな。でも、よかったよ。
It was a tough week. I feel a great sense of accomplishment now, though.
→ 大変な一週間でしたが、今は大きな達成感を感じています。
\始めるなら初心者パッケージがおすすめ!/
![]()
よくある間違いと正しい使い方
❌ though と but を一緒に使わない
「though」も「but」も逆接なので、同じ文に両方入れると意味が重複してしまいます。
❌ Though it was raining, but we went out.
✅ Though it was raining, we went out.
✅ It was raining, but we went out.
❌ 副詞の though を文頭に置かない
「〜だけどね」という副詞の「though」は文末が自然です。この意味で文頭に置くと不自然に聞こえます。
❌ Though I don't like coffee.(「〜だけどね」の意味で文頭に置いた場合)
✅ I don't like coffee, though.
❌ 軽い逆接に even though を使いすぎない
「even though」は強い驚きや強調が必要なときの表現です。軽い逆接には「though」で十分です。
❌ Even though it's a little cold, I'll go for a walk.(「少し寒い」程度に「even though」は大げさ)
✅ Though it's a little cold, I'll go for a walk.
練習問題:より自然な表現に直してみよう
問題①
Though I was tired, but I finished my work.
解答例:
✅ Though I was tired, I finished my work.
✅ I was tired, but I finished my work.
ポイント:「though」と「but」は一緒に使わない。どちらか一方を選ぶ。
問題②
Though he is busy, he always helps me. Though I appreciate it.
解答例:
✅ Though he is busy, he always helps me. I appreciate it, though.
ポイント:2つ目の「though」は副詞として文末に置くと自然。連続して文頭に使わない。
問題③
Even though it's a small mistake, you should be careful.
解答例:
✅ Though it's a small mistake, you should be careful.
ポイント:「小さなミス」は強調するほどの状況ではないため、「though」で十分。
まとめ:today から使える though のポイント
- 文頭のthough:接続詞として「〜だけれども」。althoughよりカジュアル
- 文末のthough:副詞として「〜だけどね」。最も口語的でよく使われる
- though vs although:意味は同じ。althoughはフォーマル・文頭のみ。thoughは文末にも使える
- though vs even though:驚きや強調があるときだけeven thoughを使う
- though vs despite:thoughは接続詞(節が続く)、despiteは前置詞(名詞が続く)
- NG:「though + but」の併用・副詞のthoughを文頭に置く・「despite of」は誤り
「though」は難しい文法を使わなくても、文末に一言添えるだけで会話が自然になる便利な単語です。まずは日常会話で「〜だけどね」を言いたいときに、文末に「though」を置く練習から始めてみてください。
このブログでは、ビジネスと日常で今すぐ使える英語フレーズを定期的に発信しています。ぜひほかの記事もチェックしてみてください!

