
「なんとなく使っていた」から「自信を持って使える」へ。日本人が最も混乱する英語表現をスッキリ整理します。
「another と other って何が違うの?」「the がつくとどう変わるの?」——英語学習者なら一度はぶつかるこの壁。TOEICでも頻出のこれらの表現、実は「特定か不特定か」「単数か複数か」という2つの軸で整理すれば、必ず使い分けられるようになります!
目次
まず全体像をつかもう
5つの表現に共通するのは「もうひとつ・他の」というイメージです。違いは①数が決まっているか(特定 / 不特定)、②単数か複数か、③代名詞か形容詞かの3点だけ。
another
other
the other
others
the others
another——「もう1つ、別の1つ」
another は an(ひとつの)+ other(別の) からできた語で、「不特定の、さらにもう1つ」を表します。後ろには必ず単数名詞が来ます。
✅ 基本の使い方
Can I have another cup of coffee?
→ コーヒーをもう1杯いただけますか?(何杯あるか決まっていない)
Let's try another approach.
→ 別のアプローチを試しましょう。(どれでもいい、別の方法)
❌
🎯 TOEICで頻出のパターン TOEIC頻出
We need another week to finish the project.
→ プロジェクトを完了するにはもう1週間必要です。(期間を表すときも単数扱い)
other——「他の〜(別の〜)」
other は形容詞として使われ、「他の〜」という意味を複数名詞や不可算名詞の前につけます。特定はしておらず、「どれでも他のもの」というニュアンス。
Do you have other colors?
→ 他の色はありますか?(何色かわからない、不特定)
Other people may think differently.
→ 他の人たちは違う意見かもしれません。
❌
the other——「2つのうち、もう一方」
the other は the(特定) がついているのがポイント。全部で2つしかない場面で、「こっちじゃない方=もう一方」を指すときに使います。
I have two dogs. One is a Golden Doodle, and the other is a Labrador.
→ 犬を2匹飼っています。1匹はゴールデンドゥードルで、もう1匹はラブラドールです。
She held a bag in one hand and an umbrella in the other.
→ 彼女は片手にバッグ、もう一方の手に傘を持っていました。(手は2本しかないから the other)
"the" は「お互いに了解している特定のもの」を指します。2つのうちの1つが決まれば、残りは自動的に特定されるので the other になります。3つ以上なら another を使いましょう。
others と the others——代名詞として使う
この2つは代名詞なので、後ろに名詞はつきません。「他の人・もの」そのものを指します。
不特定の
「他の人たち」
特定された
「残りの全員」
Some people like spicy food, but others don't.
→ 辛い食べ物が好きな人もいれば、そうでない人もいる。(不特定の「他の人たち」)
Five students passed the exam. The others will need to retake it.
→ 5人の生徒が試験に合格しました。残りの全員は再試験を受ける必要があります。(クラス全体の中の「残り全員」)
the があるかないかで「特定されているかどうか」が決まる、と覚えましょう!
5つの違いを一気に整理する比較表
| 表現 | 特定? | 単数 / 複数 | 品詞 | 使う場面 |
|---|---|---|---|---|
| another | ❌ 不特定 | 単数 | 形容詞・代名詞 | 3つ以上の中の「もう1つ」 |
| other | ❌ 不特定 | 複数・不可算 | 形容詞 | 名詞の前「他の〜」 |
| the other | ✅ 特定 | 単数 | 形容詞・代名詞 | 2つのうちの「もう一方」 |
| others | ❌ 不特定 | 複数 | 代名詞 | 不特定の「他の人・もの」 |
| the others | ✅ 特定 | 複数 | 代名詞 | グループの「残り全員・全部」 |
まとめ|今日覚えてほしい3つのポイント
- 「特定か不特定か」が the のあり・なしを決める。the がつけば「グループの残り」「2択のもう一方」。
- 「単数か複数か」で another / other / the other / others / the others を使い分ける。another は必ず単数!
- 「代名詞か形容詞か」を意識する。others / the others は後ろに名詞がつかない代名詞。
TOEICのPart 5・6でも毎回のように登場するこれらの表現。「あ、2つしかないから the other だな」と思える瞬間が増えれば、英語の精度がぐっと上がります。ぜひ今日から意識して使ってみてください!

